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2019年 06月03日(Mon) 六嶋こころです
2019年 05月27日(Mon) 昭和のゲームの攻略本で、肝心な部分を濁すときのやつ
2019年 05月26日(Sun) 二本立て公演初日明け
2019年 05月17日(Fri) 日付がかわり、初日まであと一週間!!す
2019年 04月30日(Tue) 演劇は愛、愛は演劇◎

しんやさん(仮)

スーパーふぃクション初日翌朝。

僕はマックでウィンドウズのパソコンの前に突っ伏しながらこれをスマホで書いてる。

あいにくの雨だけど、 見に来てください。

体は「よくこれで」切り抜けたなーと思えるくらいぐったりしてたけど、それもそのはず、別にスーパーふぃクションじゃなくても人前に立つのはいかなる時も(単純なミスも見栄も含めて)全力だから。

いつも思うよ、「普段たとえば語尾のたった一文字が違っただけで悲しめるか?」って!

これは出し物なんだなと思う、いくら自分を重てもズレがある、四角と三角くらい違う、このムラこそ僕が皆様に捧げられる唯一のものだとかたく信じてますが違ってたらごめんなさいね。

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ふと、しんやさんのことを思い出してた。

しんやさん(♀)は小中が同じで、どんな子かというと、滅多に口をきかないヘンテ子だった。

休み時間に友達の森岡さんと話す時か、国語の授業の音読の時にしか、彼女の肉声を聞くことはできなかった。

そんなしんやさんと中学でクラスがいっしょになり、よくクラスで六机くらいで班分けをしてたと思うのだけど、同じ班になった。

班では、毎日学級日誌を書くことが義務づけされていて、僕は普段まるで日記を書くことがなかったので、実はそれを楽しみにしていたけど、「日記かよだっる」とか言ってピザまん片手にミルクティー飲んでる系の今より更に青臭いガキだった。

で、そのしんやさんの話に戻るのだけど、しんやさんは正直、班の中の女リーダーみたいなやつに嫌われてて、でもっと言うと、その女リーダーもけっこう周りから嫌われてて、しどろもどろになってた。

で、その女リーダーがいつも憎たらしく「しんやさん、返事しいや」とか「しんやさん、汚い」とか「しんやさん、きっも」とか言うのを冗談半分に宥めてた。

そしたら突然、しんやさんが聞こえるか聞こえないかくらいの声でこう言った。

「死ね…」

一同、戦慄…。

女リーダー、大炎上。

あれは痛快だった〜。

話はまだ続きがある、それから女リーダーとしんやさんの確執は席替えのある翌月まで続いた、あの頃は一日が長くて一ヶ月が短く感じたので、授業を眠ってるしんやさんの机のイスをガンガン蹴ったりする女リーダーを見てはつくづく退屈な毎日からの逸脱のことばかり夢に見てた。

そんなある日、しんやさんから僕に学級日誌が回って来て、学級日誌には班の各人へ対するコメントを書く欄(不良がふざけて『死んでくれ』とか書いてるやつ。大抵『とくになし』か空欄でやりすごす)にしんやさんから僕のコメントがあった。

「授業中、うるさいぞ」

一同、同じく戦慄…。

ここへきて、僕か、僕なのかしんやさん。

で、僕以外のところは女リーダーのところも「とくになし」と書かれてる。

これは吃驚した、そしたら女リーダーが「しんやさん、池川に気あんのちゃうん」とかしょうもないことをぬかすので思わずチョークかますところだったけど(他に好きな子がいたのだ)、それからしんやさんが学級日誌に僕のコメントだけ書き続けるようになった。

主に内容は、野次、「静かにしろ」とか「ピザまんばっか。たまには違うの食え」とか「マンガ隠して読むな」とか、しんやさんに言われる道理はわからなかったけど、気がつくと僕は松本清張を読むようにしんやまなの文章に惹かれていった、「この人、口悪っ!!!」

それからもうそろそろ席替えって時期に、学校で文化祭があった。

僕の中学はファッションで文化祭を休むのがいかしてたので、もちろん僕もサボるつもりさをプンプンに充満させてた。(結局部屋で友達とプレステするくらいだったけど…)

そして文化祭前日の朝、いつものように学級日誌開くと、しんやさんがコメント欄に一言「文化祭面白いから来いよ」と書いてあった。

一同、またしても戦慄…。

でも僕は戦慄というよりは真顔で、自分の中にある何かを、しんやさんに見抜かれてることにその時になって気づいたんだった。

僕もしんやさんも、心のどこかで、あの退屈と鬱憤に塗りつぶされた日常をどこかに取り戻そうとしてた。

僕は結局文化祭は行かずに家で(女たちから)売れ残った男子たちとゲームして遊んだ、もうあききったゲームを繰り返し、繰り返し、似たメンバーで、延々と…。

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しんやさんは、あの日僕に何を見せたかったのかも、僕に対してどんなふうに思ってたのかも、正直僕にはよくわからない。

僕の地元は芸術に疎くて、みんな野球かサッカー少年とその彼女だった。

あれからもう十年経とうとしてるけど、しんやさんはどうしてるのだろう、僕もこんなふうにしんやさんのことを思い出すように、ふと、しんやさんも僕のことを思い出すのだろうか…、「あの頃は男ほしさに血迷った」とか。

ないか…。

連絡先知らないし、早く有名になってしんやさんに僕が大人になっても文化祭やってること報せよう。

この場を借りて、「悪い芝居も面白いから来いよ」と。池川

https://ticket.corich.jp/apply/57317/006/
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2014年10月22日(Wed)